保育園や幼稚園への持ち物、子供の名前を書く必要がありますが、刺繍で名前を縫えたら可愛いですよね。漢字は複雑なので、刺繍するのも大変ですが、ひらがなであれば簡単なステッチで仕上げることができます。

初心者でも簡単にできるステッチが知りたい。刺繍の仕方、分かりやすく・詳しく教えてほしい!



おしゃれな刺繍にチャレンジしてみたい!変わり種のステッチを教えて!



大きく名前を入れる必要があって…太文字って刺繍できる?



全部できます!今回は、「ひらがなのお名前刺繍にぴったりなステッチ」を簡単なものからユニークでおしゃれなステッチまで全部まとめて紹介します!実例を写真で一コマずつ紹介するので、初心者さんにもわかりやすいと思います!
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今回紹介したのは基本的なステッチがメインでしたが、他にもユニークでかわいいステッチってあるんです。少しずつ追加してるので、気になる人はどうぞ!
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これから刺繍はじめたい。何も持ってない!道具は何から揃えたらいい?






【基本編】初心者でも簡単にできるお名前刺繍ステッチ



初心者でも簡単にできる刺繍のステッチは、「アウトラインステッチ」「バックステッチ」「チェーンステッチ」です。どれも、基本的なステッチなので、覚えておいて損はありません。順番に紹介していきます!
(1)アウトラインステッチ(Outline Stitch)


まずは基本!アウトラインステッチは、線をぬう時に便利なステッチ。直線も直線もきれいにいけます。ステッチが並ぶと、ロープのような立体感になるのが特徴。
- 難易度:★☆☆☆☆ 初心者でも簡単!
- 所要時間(目安):5分/1文字
- 必要な糸(25番刺繍糸で4本取り):60cm×1本/1文字



簡単かつおしゃれに見えるので、迷ったらアウトラインステッチでお名前刺繍してみてください!
「アウトラインステッチ」のやり方とコツを見る
















(2)バックステッチ(Back Stitch)


バックステッチも基本のステッチですね。名前の通り、バック(後ろに戻る)しながら進めるステッチです。点々がかわいいです。
- 難易度:★☆☆☆☆ 初心者でも簡単!
- 所要時間(目安):8分/1文字
- 必要な糸(25番刺繍糸で4本取り):60cm×1本/1文字



バックステッチは、これを土台にして色々応用のステッチができるので、覚えていて損は無いです。この後、記事の後半でもまた出てくるよ!
「バックステッチ」のやり方とコツを見る








(3)チェーンステッチ(Chain Stitch)


チェーンステッチは、名前の通りチェーンがつながって見えるステッチ。そのままでもかわいいし、チェーンステッチを土台として色々なバリエーションにも使えます。
- 難易度:★★☆☆☆ ゆっくりやれば大丈夫!
- 所要時間(目安):8分/1文字
- 必要な糸(25番刺繍糸で4本取り):60cm×1本/1文字



チェーンステッチのやり方として「輪っかを作ってそこに通す」のを私は使っています。マイナーかもしれないですが、初心者でも簡単で、等間隔に並べやすいです。
「バックステッチ」のやり方とコツを見る












「チェーンステッチ」途中で糸を変えるには?



チェーンステッチ、糸が短くなっちゃったので、途中で継ぎ足ししたいんだけど…。やり方がわからない!



他にステッチに比べて、チェーンステッチは糸の使用量が多いので、
途中で糸を追加する場面も出てくると思う!そして、ちょっと糸を変えるやり方が難しいんですよね…。ということで、↓にまとめてみたよ!





わかりやすいように2本目の糸は水色にしているよ







1本目の糸が裏側でぶらぶらしているとき、2本目の糸に巻き込まれないように注意してくださいね!(私はよく巻き込み事故起こしています…)
【応用編】ひと工夫でかわいい・おしゃれな刺繍ステッチにチャレンジ



ここからはちょっと応用編!
「ウィップドダブルチェーンステッチ」「ウィップドバックステッチ」「スレデッドバックステッチ」を紹介するよ。
名前だけきくと、なんだか難しそうだけど笑、基本はバックステッチとチェーンステッチなので、それができればあとは簡単だよ!
見本を見ながらゆっくりやってね
(1)ウィップドダブルチェーンステッチ(Whipped Double Chain Stitch)


ウィップドダブルチェーンは、立体的な編み込み感がかわいいステッチ。一見するとどうやって刺繍しているの?という感じですが、チェーンステッチ を2列並べて、それを土台として別の糸を巻きつけていきます。同じ色の刺繍糸にすると、一本の太い紐のように見えます。
- 難易度:★★★☆☆ 2列のチェーンSがやや難
- 所要時間(目安):10分/1文字
- 必要な糸(25番刺繍糸で4本取り):60cm×2本/1文字



初めのうちは、チェーンステッチを並行に並べて指すのがちょっと難しいですが、とてもおしゃれでかわいいステッチなのでぜひチャレンジしてみてほしいです。
「ウィップドダブルチェーンステッチ」のやり方とコツを見る
チェーンステッチはこちらを見てください!
基本の




チェーンステッチ、細かくて大変ですが、ひとつひとつのチェーンを並行して並べるようにしてください!
※見本ではわかりやすくするため、2本目は水色にしています。








(2)ウィップドバックステッチ(Whipped Back Stitch)


ウィップドバックステッチ(Whipped Back Stitch)は、最初に土台としてバックステッチをしたら、別の糸でそこに巻き付けていくステッチです。糸の色を変えることで、バリエーション広がります!
- 難易度:★★☆☆☆ バックSができれば簡単!
- 所要時間(目安):5分/1文字
- 必要な糸(25番刺繍糸で4本取り):60cm×1本/1文字×2色



バックステッチができれば簡単!なのに、おしゃれに見えるのでとってもおすすめです!
「ウィップドバックステッチ」のやり方とコツを見る
(3)スレデッドバックステッチ(Threaded Back Stitch)


スレデッドバックステッチも、土台にバックステッチをしたら、そこに糸を巻き付けていくやり方です。
↑で紹介したウィップドバックステッチと似ていますが、糸を巻き付けるやり方が違います。
- 難易度:★★☆☆☆ バックSができれば簡単
- 所要時間(目安):8分/1文字
- 必要な糸(25番刺繍糸で4本取り):60cm×1本/1文字×2色



今回は名前を刺繍したけど、飾り枠としてもとっても使いやすいステッチ!好き!
ふんわりさせたほうがかわいいので、糸の引き具合には気を付けてください
「スレデッドバックステッチ」のやり方とコツを見る
バックステッチはこちらを見てください!
基本の








なんか、説明があっさりしているね…



「スレデッドバックステッチ」は、「ウィップドバックステッチ」の派生版だと思ってもらえれば!
ということで、「ウィップドバックステッチ」も見てみてね。
【太文字編】面を埋めるステッチで太文字・大きな文字を刺繍する
「持ち物には大きく名前を書いてください」と指示されることが結構あるので、意外と需要ある(と思っている)太文字・大きな文字の刺繍。文字を刺繍するというより、図案を刺繍する感覚で、面を埋めていきます。



面を埋めるのにぴったりな「チェーンステッチ」「サテンステッチ」を紹介します。どちらも時間はかかりますが、出来上がったときの満足度は高い!ぜひチャレンジしてみてください。
(1)チェーンステッチで太字を刺繍する


チェーンステッチで面を埋めていきます。最初に輪郭線をステッチして、次にその中を埋めていきます。綺麗に並べられるととっても素敵です!強度もあって全然ほつれてこない&洗濯もがんがんして大丈夫です。
- 難易度:★★★★☆ 根気よくチクチクしよう…
- 所要時間(目安):30分/1文字
- 必要な糸(25番刺繍糸で4本取り):60cm×3本/1文字



とはいえ、チェーンステッチで面を埋めていくのは少し難易度が高いです。
雑さが目立ってしまう場合は、濃い色の糸を使うのがおすすめ。(濃い色だとひとつひとつのステッチが目立たないです)



1文字30分?!結構時間かかるんだね…



急がず普通に刺してこれくらい。ちなみに、「る」で時間計測したよ。慣れない人はもっと時間かかるかも。また、チェーンステッチで面を埋めるには、糸の消費が激しいので気を付けてね!
保育園幼稚園の持ち物への名前刺繍は締め切りがあると思うので、時間がない人にはあまり勧めない…
「チェーンステッチで太字」のやり方とコツを見る
(2)サテンステッチで太字を刺繍する


サテンステッチは面を埋める定番ステッチですが、お名前刺繍にもぴったりです。
- 難易度:★★★☆☆ ゆっくりやれば大丈夫!
- 所要時間(目安):15分/1文字
- 必要な糸(25番刺繍糸):60cm×3本/1文字
※土台バックSは6本・サテンSは3本取り



まず土台にバックSをすることで、きれいな仕上がりになります!
チェーンSで太文字を作るよりは、時間もかからないので太文字やりたい人にはおすすめです。
「サテンステッチで太い文字」のやり方とコツを見る


ックステッチはこちらを見てください!
基本のバ






サテンステッチ自体は簡単そうだけど、複雑な図形(ひらがな)の場合、どうやって進めたらいいの?



サテンステッチで面をきれいに埋めるには、ステッチする順番が大事!
ということで、順番についてもまとめています。
続きをどうぞ!
サテンステッチの進め方(きれいに刺せる順番!)



どういう順番で進めたらいいの?きれいに刺せる順番を教えて!



刺す順番のポイントは2つ!
①複雑な形は、エリアを区切って進める
②中心から端に進める
例として、「は」「る」を、刺していく順番をまとめました。











慣れないうちは、最初にチャコペンなどで補助線を引いてから刺すと失敗が少ないです!
【基本編】道具と材料!まずは最低限から用意しよう



はじめて刺繍を始めたいんだけど、何が必要?



刺繍針と刺繍枠!そして、刺繍糸があればよいです!
刺繍は必要な道具も少なく、割と安価なので、始めやすいです。まずは、最低限のものから用意するのがいいと思います。ハマったら徐々に便利な道具もそろえてみてね。
(1)道具


- 刺繍枠( 必須!)…最初は使いやすい10cmあたりがおすすめ。(写真は10cmのブナ木製です)
- 刺繍針( 必須!)…フランス刺繍針を使います。太さは7番がおすすめ。2-3本取り用ですが、1-6本取りまで幅広くいけます。クロバーの使っておけば間違いないです。
- ハサミ…糸切りはさみ。カットワーク用のハサミだと、細かいところも切れてスムーズです。が、まずは家にあるものでOK。
- トレーサー…図案を転写するときに使います。書けなくなったボールペンでも代用できますが、ひとつあると便利です。これもクロバーの使っておけば間違いないです。
- チャコペン…水や時間経過で消えます。補助線を書いたり、意外と使う場面多いです。私が愛用しているのは、アドガーのチャコエース。かなり細い線が書けます!※消えるのは早いです。補助線書くのは優秀ですが、ずっと残しておきたい図案の場合はおすすめしないです。
- リッパー…糸をほどくときに使います。特にチェーンステッチなど、目が細かいステッチをほどくときに重宝します。あると便利。私はKAWAGUCHIの大きいほう愛用しています。
- 糸通し…針に糸を通すのが苦手な人、結構いますよね。針に糸を通すのにストレスがあると、しんどいので、苦手な人はぜひ用意しましょう。(写真は簡易的なものですが、もっと性能がすごいやつもあります)
おすすめの道具紹介
カットワーク用のハサミ


私がいつも使っているのはクロバーから出ているこのカットワークはさみ!めちゃめちゃ便利です。細かいカットするときには重宝しまくり、というか無いと困る存在。
糸切りはさみ


見た目重視ならこっち。私も持っています。(撮影の小物としても使える)かわいい道具を使うとそれだけでテンション上がりますよね!
リッパー


刺繍にハマってからも数年は、リッパーなしで、糸切りはさみでほどいていたのですが、ハサミだと細かいステッチをほどくのにかなりやりにくいんですよね。ひとつあると便利です。
糸通し


普通の針金タイプ糸通しの弱点は、耐久性が弱いこと!クロバーのこの糸通しは、ストレス0で糸通し出来て、耐久性も◎です。糸通し苦手でストレスかかる人は、最初からこれ買うのおすすめします。
(2)材料


- 刺繍糸( 必須!)…何はともあれ必要!私はDMCの25番刺繍糸を愛用しています。メジャーなので、どこの手芸屋さんにもあります。DMCの他だと、コスモやアンカーを使っている作家さんも多いですね。
- 布…既製品に直接刺繍するのであれば不要。布に一度刺繍したものを縫い付ける形であれば、シーチングやハーフリネン(コットンとリネンの混合)が扱いやすく、色のバリエーションもたくさんあってよいと思います。(今回の見本は、シーチングです)
- チャコペーパー…図案の転写方法はいろいろあるのですが、チャコペーパーを使う場合、このスーパーチャコペーパー一択です。白バージョンもあるので、濃い色の布にも転写できますよ!(見本はグレーです)
おすすめの道具紹介
DMC刺繍糸


DMC25番刺繍糸はメジャーなのでどこの手芸店でも置いてあります。しかし、1本定価約150円と意外と高い。刺繍糸はたくさん使うので、ダースやまとめ買いするのをおすすめします。東京近郊の実店舗なら、越前屋さん一択ですが、通販だと楽天でのまとめ買いおすすめ(色も選べるのがうれしい)。
布(ハーフリネンのハギレセット)


ハーフリネンの無地ハギレセット(25×30cmで、8枚入り)。かなりの愛用品です。3種類セットがあるのですが、どれも色味が可愛い…!ハギレなので、あまり大きな作品は作れませんが、小さなものを作るときには十分かなと。
他、布はユザワヤや手芸店で実物を見て買うのもありだと思います!
チャコペーパーを使った図案の写し方


今回、見本の刺繍は、チャコペーパーを使うやり方で転写しました。下から順に、
- 布
- チャコペーパー
- 図案の紙
- セロファン(③の破れ防止)
を重ねて、トレーサーで転写します。



図案転写方法、他のやり方を詳しく知りたい人はこちらの記事どうぞ!
見本のひらがな図案の使用フォント・図案の作り方
今回見本で使ったフォントは「Zen Maru Gothic」です。まるくて柔らかい印象のゴシック体。子どもの名前にぴったりです。Canvaで図案を作成しました。(ただフォントを選んで打ち込むだけだけど…)





かわいいフォント!私も同じフォントを使ってみたいんだけど



A4サイズで印刷できるPDFを用意しています。よければどうぞ。他にもかわいいフォントがあるので、見たい人はこちらの記事どうぞ!
Canvaのテンプレートも配布しているよ。文字の配置や、文字の太さ調整など、細かく指定するにはCanvaで編集してください!




ひらがなの名前を刺繍するQ&A



私が初心者だったころに気になっていたことを答えます。
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