
「プロジェクト・ヘイル・メアリー」って面白い?映画化もするんだよね。



普段、SF全然読まないんだけど、文系でも楽しめる?難しくない?



結論、面白いです。
科学知識ゼロでも全然楽しめます(理由は記事内でまとめています)
「プロジェクト・ヘイル・メアリー」という本を読みました。2021年に単行本が出ており、世間ではもう「大傑作」認定されているので、なにを今更という感じではありますが…噂にたがわずめちゃめちゃ面白かったので、熱が冷めないうちに記事にしたいなと。



本書を記事にしたいと思った理由が2つあります!
- あらすじからだと、本書の魅力が全然伝わらなくてもどかしい…!
- Audible版が素晴らしすぎるので、みんな聞いてほしい…!
です!
本書は、ネタばれに敏感な小説だと思うので、ネタばれありの箇所には注意入れております。未読の方も安心して読んでください。
「プロジェクト・ヘイル・メアリー」の概要とあらすじ
- 「プロジェクト・ヘイル・メアリー」は米国の小説家であるアンディ・ウィアーに書かれた長編SF小説。2022年には星雲賞海外長編部門も受賞
- 未知の物質のせいで、太陽が急激に熱を失う大問題が発生しており、数十年後には地球は氷河期に突入する危機。学校の科学教師である主人公は、この問題を解決するためにただ一人宇宙で奮闘する。というストーリー
ネタバレ厳禁なストーリーといわれているけど…
- 単行本についていた帯がネタバレでは?となり、差し替えられたことがある。
- しかし、差し替え後の帯だと本書の魅力が全然伝わらなくてもどかしい。
- 「ファーストコンタクト」ということを事前に知っても楽しめるよ!
「プロジェクト・ヘイル・メアリー」の魅力とは?
①ファーストコンタクトの描き方が熱い
※基本情報ならネタバレしてもいいよという人は記事本文読んでください
②地球パートと宇宙パートが交差する構成
- 情報が小出しに出てくるので、SFに馴染みのない人でも無理なく理解できる
- ミステリー要素も楽しめる
- 地球パートが入ることで、物語に広がりが生まれている
- メインは宇宙パートだけど、地球パートもプロジェクトX的な面白さがある
③科学的な知識なしでも楽しめる
- 主人公が分かりやすくリアクションしてくれるので、知識はなくても雰囲気で状況を理解できる
- アクシデント発生→原因分かる→解決!の流れがシンプルで迷子にならない
- すべてに科学的な根拠があるので納得感はある。
Audible版「プロジェクト・ヘイル・メアリー」が素晴らしすぎる
- まるで映画を見ているような臨場感あふれる朗読が素晴らしい!
- 長時間聞いてもストレスにならない聞きやすさ
- 文庫版が出ていない今、単行本持ち歩かなくても良い
- Audibleを使ったことない人なら、無料(体験期間)で楽しめるよ!早く聞いて!
「三体」と「プロジェクト・ヘイル・メアリー」の比較
- 出版時期/SFジャンル/ファーストコンタクトが類似点
- しかし、人類や異星生物の立場や、視点が綺麗に対比している。
- 「プロジェクト・ヘイル・メアリー」のほうが、登場人物の内面や他者との交流がメインのテーマとなっている。
「プロジェクト・ヘイル・メアリー」の概要とあらすじ


「プロジェクト・ヘイル・メアリー」は、アメリカ合衆国の小説家であるアンディ・ウィアーに書かれた長編SF小説です。2022年には星雲賞海外長編部門も受賞しています。
他の作品には、「火星の人」「アルテミス」などがあります。「火星の人」は、タイトルを「オデッセイ」に変えて映画化もされました。
まあそれはともかくとして、まずはあらすじを見てください。以下、Amazonから引用しました。
地球上の全生命滅亡まで30年……。
全地球規模のプロジェクトが始動した!
グレースは、真っ白い奇妙な部屋で、たった一人で目を覚ました。ロボットアームに看護されながらずいぶん長く寝ていたようで、自分の名前も思い出せなかったが、推測するに、どうやらここは地球ではないらしい……。断片的によみがえる記憶と科学知識から、彼は少しずつ真実を導き出す。ここは宇宙船〈ヘイル・メアリー〉号――。
ペトロヴァ問題と呼ばれる災禍によって、太陽エネルギーが指数関数的に減少、存亡の危機に瀕した人類は「プロジェクト・ヘイル・メアリー」を発動。遠く宇宙に向けて最後の希望となる恒星間宇宙船を放った……。
このあらすじはどうなのか?



いや、このあらすじが本当にもったいないと思う!今回記事を書きたいと思った理由その①です。
確かに、間違ったことは言ってないです。
- 未知の物質のせいで、太陽が急激に熱を失う大問題が発生しており、数十年後には地球は氷河期に突入する危機。
- 学校の科学教師である主人公は、この問題を解決するためにただ一人宇宙で奮闘する。
まあ、そう…そうなんだけどさ…!
でも、これって、他の宇宙系SFストーリーでもありそうな展開じゃないですか?確かに、上巻の中盤までは上記のストーリーがメインで進むため、「まあ、面白いといえば面白いけど、どこが楽しみポイントなんだろうか?」と私自身も手探りで読んでいました。
しかし、上巻の中盤であることが起こり、そこから下巻にかけて、どんどん加速して面白くなります。それが、このあらすじ(というか、事前に得られる情報)からはフックになるものが何もない。もったいないと思う。



ネタバレされると、つまらなくなってしまうからじゃない?



まあ、わかるけどね。わかるけど、事前に面白いポイントを知ったうえで読んでも全然楽しめると思うんだよね。ネタバレ、ということを避けすぎなんじゃないかな?と。
大前提、全くの事前情報なしで、それこそ記憶喪失状態の主人公と一緒になって読み進めたほうが120%本書を楽しめます!そこに異論はないです!
けれど、私のように事前情報なしで読んだ場合、上巻中盤までは「面白いといえば面白いけど…どう楽しめばいいんだろうか?こういう感じがずっと続くのかしら?」と、楽しみポイントがつかめず、ふわふわ読んでいる人もいると思うのです。
そして、途中で離脱してしまったり、あらすじがフックになっていないので、そもそも本書にたどり着いていない人もいるのではないかな?と。



それは、もったいなさすぎる…!ということで、今回の記事を書いています。
ネタばれだといわれて、差し替えられた帯
本書の帯は「ネタバレだ!」ということで、途中で差し替えになったそうです。
- 大宇宙に、たった一人
- ファーストコンタクトSFの大傑作
- 人類の存亡を賭けた不可能ミッションに挑む宇宙飛行士を描くエンターテイメント大作
- ヤバイ!知的興奮、未知なる冒険、センス・オブ・ワンダー!
- 読み始めたらやめられなくなった。
- 文句なしの★★★★★、「三体」の次に読むならこれ!
- 飽きさせない展開、次々と仕組まれた科学的なネタ、
私は、差し替え後の「三体」の次に読むなら~を見て、手に取った口なので、帯の効果はあったんですが笑、差し替え後の帯からは具体的なことが全然わからなくなっていますね。
そもそも、「大宇宙に、たった一人」「ファーストコンタクトSF」であることを知っても、全然本書の魅力は損なわれないです…!


じゃあ、「プロジェクト・ヘイル・メアリー」の魅力って何?
じゃあ、本書の魅力って何なのか?という話。
「プロジェクト・ヘイル・メアリー」を読んで感じた魅力ポイント
- ファーストコンタクトものとしての完成度
- 地球パートと宇宙パートが交差する構成
- 科学知識がなくても楽しめる



以下主観100%なのですが、私が「プロジェクト・ヘイル・メアリー」を読んで感じた魅力ポイントをまとめます。
①ファーストコンタクトものとしての完成度
ネタバレ(1)基本情報くらいは知ってもOKという人向け
差し替え前の帯に書かれている通り、本書はファーストコンタクトSFです。
むしろ、ここがメインといっても良いだろう。異星生物との出会いが大きな転換点となり、その後のストーリーに深くかかわります。
そして、それがめちゃくちゃ面白い。
どう面白いかというと…
ネタバレ(2)もう少しネタバレしてもいいわよ、という人は↓に進んでください。
ストーリー的に異星生物との出会いが大きな転換点となるのですが、この異星生物が大変魅力的なのです。
異星生物のキャラクター自体も愛嬌があって良いのですが、個人的にはこの異星生物とタッグを組んでいく過程が一番テンションが上がりました。
タッグを組んでいく過程?
そもそも、異星からきた生物なので、地球とは進化の過程が全く異なり(当たり前)そのため、言葉は通じないことはもちろん、そもそも同じ空間に生きることもできない。
- 人間は、酸素を吸って生きているが、エリディアン(=本書で登場する異星生物)は高温のアンモニアの中に生きている。
- 人間は光を感知し目でものを見ることができるが、エリディアンは目がなくて暗闇で生きている。代わりに超音波(?)で物体を把握している。
とかとか、そもそも本当に全く異なる生物なんです。そして、最初はこんな初歩的な情報も全くわからない状態から交流して、徐々にお互いを理解していくんですよね。熱い…!
そんな地球人とは全く異なる生物と、ともに地球(とエリディアンの星)を救うために試行錯誤する様子が、面白すぎるんです。
最初は、意思の疎通もままならないので、お互いさぐりさぐりで相手を理解しようとする過程が、本当にわくわくします。



2026年、映画化にあたり異星生物がどう映像化されるのか楽しみ…!
なんでそこに面白さを感じたのか?
この後の「三体」との比較でも書きますが、「三体」も同じく大きな意味では、ファーストコンタクトものなんですが、異星生物である三体人があまりにも人間に近すぎるのは?と違和感を覚えました。
地球からはるか遠くはなれた惑星で進化した生物であれば、地球人とは全く異なる生態系・文化・考え方になるはず。
なのに、ファーストコンタクト時点から、三体人は人間とスムーズに意思疎通ができるような書き方をされているのが違和感があったんです。いやいや、そうはならないのでは…?と。
そんな「三体」の後で「プロジェクト・ヘイル・メアリー」を読んだので、なおさらこの異星生物との交流が仔細に描かれていることにテンションが爆上がりしたのです。
②地球パートと宇宙パートが交差する構成
本書のストーリー構成もめちゃめちゃ面白くてですね…。地球パートと宇宙パートが交互になって進んでいく形です。
冒頭、謎の空間で目を覚ます主人公。自分が何者でなぜここにいるのかも思い出せない。そして、そばにはミイラ化した謎の人間が2人。
という、情報が全くの0の状態からストーリーが始まります。なので、読者としても記憶喪失の主人公と一緒に状況を把握していく形になります。
で、ここは宇宙だということがわかり、自分が地球にいたころの記憶を思い出すような形で、地球パート(過去)と宇宙パート(現在)が交互になって進んでいきます。


地球と宇宙の2パートが交差する構成のポイント
- 情報が小出しで明かされるので、SFに馴染みのない人でも、無理なく理解できる。
- 記憶喪失状態でのスタート→何があったのか?が地球パートで明かされる形となっており、ミステリー風味も味わえる
- 宇宙パートは箱庭的な話なので、地球パートが入ることで物語に広がりが生まれている。
最終的には、結構な専門用語が飛び交う話になるのですが、この構成のおかげで割とすんなり理解しながら楽しめました…。
ちなみに、メインは宇宙パートなのですが、この地球パートもつまらないことは全然ないです!各国のスペシャリストたちが集結し、人類を救うためにあれこれするのは、プロジェクトX的な面白さがあります。



ストラッド(地球パートの登場人物)のスピンオフが読みたい…
③科学知識がなくても楽しめる



SFでしょ…ど文系の人には難しいのでは…?



②でも書いたように、結構な数の専門用語というか科学的な話が出てくるのですが、楽しめます。
理由は、
- 主人公がわかりやすくリアクションしてくれるから
- トラブル発生→原因突き止める→解決の流れがスムーズだから
だからです笑。
①主人公がわかりやすくリアクションしてくれるから
科学的な知識が全然なくても、ある事象に対して主人公がわかりやすくリアクションをしてくれるので、「ああ、これはそういうことなのね」というのが雰囲気でわかります。
なので、細かいあれこれは理解できなくても、ストーリーとして、「これは、まずいことになった…」「やった~!」のような起伏を理解するのに全然問題ないです。



おそらくこれは、一般的な読者層に考慮してくれてのことだと思う…ありがたい…
②トラブル発生→原因突き止める→解決の流れがスムーズだから
ある意味ではスムーズすぎるし、結局はこの繰り返しでストーリーが進むので、そこが「ご都合主義」といわれてしまう理由にもなるかもしれないです。
でも、この毎回の流れがあることで「エンタメ」として楽しめるようになっていると思います。
また、毎回ちゃんと科学的な根拠となる説明が出てきます。専門的な知識がないので、それが本当に正しいのかは全くわからないですが、「へ~なるほどね」という納得感はあります。
なので、ご都合主義すぎるとはそこまで感じなかったです。
Audible版「プロジェクト・ヘイル・メアリー」が最高すぎる!みんな聞いてほしい!!!!
「プロジェクト・ヘイル・メアリー」はAudible版(amazon飛びます)があります。
そしてこの「プロジェクト・ヘイル・メアリー」はAudibleの中でも最高の出来となっており、布教したくなりました。
それが、この記事を書こうと思った理由その②です!



ストーリーとしての面白さは、これまでに書いた通りですが、ここからはAudible版としての良さを語りたいと思います!
上巻(約13時間)は、2023/05/26に公開され、508件のレビュー(★★★★★)
上巻(約13時間)は、2023/05/26に公開され、508件のレビュー(★★★★★)
※2025年2月時点
となっています。Audibleは国内作家作品のほうが人気があるようで、「プロジェクト・ヘイル・メアリー」のような海外SFはそもそも視聴者数が少ない傾向にあるようです。しかしそのマイナーな中では、レビュー数も多く、そして評価も高いです。レビューコメントもざっと見てみたのですが、おおむねナレーターの質にはみなさん好意的・高評価でした。(だろうね…!)



あの…本当に素晴らしいので、とりあえず上巻聞いてみてください。(本当に面白いのは上巻後半だけど…)
Audible使ったことない人なら無料体験もあるので…!
そもそもAudibleとは?
Audible(オーディブル)は、Amazonが提供しているオーディオブックの配信サービスです。(ポッドキャストとかもあるよ)
朗読しているのは、プロのナレーター・声優・俳優など
めちゃめちゃクオリティ高い!安心して聞けます。朗読している人から作品を選ぶのも楽しい。
話題の本が配信されている
各種受賞作品・映画化している本・売れている本など、有名どころを優先的に配信している印象。
本屋大賞・直木賞・芥川賞、国内小説で話題になった本は大抵、Audible化されている。
ビジネス書・新書関連も、本屋さんで平積み・特集されている本が、結構Audible化されています。
ここがKindle Unlimitedと結構違う点。
図書館で予約待ちになっている本は大抵Audibleで見つかります。
30日間の無料体験があります(いつでも退会可能)
定額聞き放題(サブスク)のサービスですが、無料体験登録後、退会設定しておけば実質無料で楽しめます。30日あれば数冊試せるのでぜひ…!
\ 30日間無料体験あるよ /
Audible版「プロジェクト・ヘイル・メアリー」が素晴らしすぎる理由
Audibleの朗読がめちゃくちゃ良いです。以下、その理由を語らせてください。
Audible版「プロジェクト・ヘイル・メアリー」が素晴らしすぎる理由
- 抑揚の付いた話し方が、本書に合っている。映画を見ている気分
- 長時間聞いてもストレスがかからない…!
- 単行本重いので…Audibleなら手ぶらで楽しめます&行き来もできる
①抑揚の付いた話し方が、本書に合っている。映画を見ている気分
Audibleは朗読です。
元の小説とは別に脚本があり、複数人の声優/俳優さんが演じるラジオドラマなどとは異なり、
元の小説を基本は一言一句たがわず読み進めます。地の文も多いので、基本は静かめに淡々と朗読する人が多いです。
「プロジェクト・ヘイル・メアリー」は井上悟さんという方が朗読を担当しています。
他のAudible作品よりも、かなり抑揚の付いた感じで朗読されています。主人公の感情や、ストーリーの起伏に沿って、メリハリのついた朗読の仕方です。
これがめちゃめちゃ良いんです…!!!!!!



なんていうか、映画を見ている(聞いている)気分になります。映画化されたら、きっとこんな感じになるんじゃないかな~と情景が思い浮かぶような。
朗読している井上悟さんがもともと、そういう読み方をしている人なのかしら?と気になり、他の朗読作品も聞いてみたのですが、全然静かでした…。
なので、この「プロジェクト・ヘイル・メアリー」の朗読の仕方は、井上悟さんが意図的に抑揚をつけているということになります。
かなり攻めた朗読の仕方なのですが、レビューを見る限り絶賛されているので、井上悟さんの解釈と、読者の解釈が一致しているということですね。(私も同意)
②長時間聞いてもストレスがかからない…!
抑揚がついているからといって、大げさな感じではないです。長時間ストレスフリーで聞けます。
「プロジェクト・ヘイル・メアリー」は上下巻あわせて26時間ほど。(※倍速設定なども細かくできます)



26時間…?!長っっっっ
確かにそんな長時間なら、聞きにくい人の朗読はもはや苦行…



そう…!かなり長い付き合い!その長時間をストレスなく聞けるというのはめちゃくちゃ大事。
Audibleは朗読目的で聞いているので、キンキン叫ぶような話し方や、アニメのようなメリハリがついた話し方だと、聞いているのがストレスに感じる場合があるんです。
「プロジェクト・ヘイル・メアリー」は、それはもうちょうどいい塩梅で朗読されていてですね…、ストレスなく聞けます。



ただ…26時間も聞いていると、終わってしまったときのロスがすごいです…次、何を読めば(聞けば)良いんだ…。となり、仕方がないので、この思いを記事にしています…。



ちなみに、どれくらいの期間かかった?



隙間時間でちょこちょこ聞いて、1カ月くらいかなぁ…。
※1.1倍速にしています
2倍速などでも聞けるけど、Audibleは「時短」目的ではなく、じっくりしみこむように聞くのが相性いいと思う。
余談 ※あくまでも個人の感想です。



Audibleってプロの声優/俳優さんが朗読してるんでしょ?
そりゃみんな上手なんじゃないの?



って思うじゃないですか。そうではないんですよ…
例えば、Audible版「はてしない物語」ミヒャエルエンデ著の朗読はなんと!声優の緒方恵美さんなのですが(豪華~!)、私的にはダメでした…。
理由は、アニメっぽいキンキンした感じの話し方なので、耳にうるさくてストレスでした。全編通して、聞きやすさがないと長時間はきついんですよね…。
いやでも、緒方恵美さんは過去に長野まゆみのドラマCDにも出演しており、そっちはめちゃくちゃ好きだったし、声優として超一流。他にも好きなキャラクターを多数演じているんですが…!「はてしない物語」ではああ…なぜ…という感じです。
Audibleは、作品×朗読する人の掛け算で、何倍にも楽しめる反面、どちらかが自分に合わないと楽しみが半減する諸刃(?)のコンテンツなのですが、「はてしない物語」はどちらも好きだったので期待してたんですよね…朗読する人の作品への解釈が、合う合わないという点はあると思います…また今度チャレンジしてみたい…。
気になる人は、Audible版「はてしない物語」聞いてみてください…!(もちろん、この朗読が好き!という人もたくさんいます…!)
(3)Audibleなら手ぶらで楽しめます&本とシームレスな行き来もできる
2025年2月現在、「プロジェクト・ヘイル・メアリー」はまだ文庫化していないです。



単行本って高いし重いし、家に置くには場所とるんだよな…



私も文庫派。2026年に映画化されるので、その盛り上がったタイミングで文庫化するのかしら…。
当たり前といえば当たり前なのですが、Audibe版はスマホ1つあれば聞けます。外出先で、手ぶらで楽しめるのうれしい…!
また、オリジナルの小説をまま朗読しているので、シームレスに本とAudibleを行き来できます。
私も、「プロジェクト・ヘイル・メアリー」は両方を行き来しながら読みました。
- 通勤中など外出先…Audible
- 家事中…Audible
- ジムで運動中……Audible
- 子供の寝かしつけ中…Audible
- 家でまとまった時間がある場合…本
体感8割くらいはAudibleで聞いてたかな…。現在、3歳育児&会社員をやっているので、基本隙間時間しかとれない。その中でも、進められるのは本当にうれしい。特に子供の寝かしつけ中(目は使えないが、耳は使える)に聞けるのは、個人的革命でした。





そうまでして読みたい?(聞きたい?)



読みたい…!物語は心の栄養だよ…。ほんとに。
妊娠~産後になぜか本が読めなくなり、一時的に読書から遠ざかっていた時期、精神的にかなり辛かったもん。
「三体」と「プロジェクト・ヘイル・メアリー」との比較
私が「プロジェクト・ヘイル・メアリー」を読むきっかけになったのは「三体の次に読むべき」といわれていたためです。


「三体」は、中華人民共和国のSF作家劉慈欣による長編SF小説です。
おそらく「プロジェクト・ヘイル・メアリー」に興味がある人は、名前は聞いたことあるのでは?
全世界で流行り、Netflixでもドラマ化されました。(中身は原作とかなり違うんだけど)
「三体」を読んだのですが、ストーリーはとても面白かったです!
でも、登場人物の描写が浅い(悪く言うとぺらっぺらのラノベみたいな感じで深みがない)のと、三体人の描き方に違和感があり、あまりのめりこめなかったです…。
なんで、この2冊がよく比較されているかというと、出版された時期が似ているのと、ファーストコンタクトものという共通点があります。
ジャンルとしては似ているものの、立場が真逆っていうのも面白いですよね。
「三体」と「プロジェクト・ヘイル・メアリー」の比較
タイトル | ||
作者 | ||
出版時期 | ||
星雲賞海外長編部門 | ||
ジャンル | ||
主人公の立場 | 地球を滅ぼす | 地球を救う |
異星生物の立場 | 地球を征服する(敵対) | 地球も救う(協力) |
やり取り | 集団 | 個人 |
視点 | 主人公が時代で異なる | 一人の視点 |
あと、これはネタバレになってしまうのでさすがに言及を避けますが、ラストも綺麗に違っていますね。
ということで、個人的には「プロジェクト・ヘイル・メアリー」のほうが好きです。
〇まとめ
ということで、今更感はあるのですが「プロジェクト・ヘイル・メアリー」について感想でした。
とりあえず、Audible版が本当に良いので聞いてみてほしいです…!!!
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